看護師という仕事に医療器具の存在は必要不可欠です。そしてその医療器具も最近では使い易く改良されたり、先端医療に使われる医療器具など高価でその使い方も研修を受けなければならないような物に変わってきています。
看護師の持ち物として医療器具の三種の神器と言われるものには、聴診器、血圧計、ペンライト、体温計、駆血帯、などがあります。一般の方が認識できる道具は聴診器と血圧計、ペンライトに体温計くらいでしょうか。
聴診器は診察の際医師や看護師が心臓や肺、血管等から発生する音を聴くのに使用する器具で、呼吸音、心音、心雑音、血管雑音を聴いてどういう病気なのかを探っています。
血圧計は近頃では一般家庭でも購入して使っている人も多いようです。家庭用は電子血圧計が主ですが、病院では手動式の水銀血圧計を使っています。病院のロビーなどに最新型の血圧計が置いてあり、誰でも使ってよいと書いてあるのをよく見ます。これは実は我が家にも一台あります。健康診断で診療所に行き血圧を測ったら高かったので、医師より自宅でも血圧の自己管理をするよう言われてしまったからです。
「ペンライト」って必要なの?って一瞬「うん」と思ってしまいましたが、全員が持っている訳ではないよう。担当している診療科により違っているようで、脳外科の看護師は常備しているとあります。眼科では診察の際に使用しているし、脳外科では瞳孔所見に使用しているそうです。
体温計は誰でも知っているように朝一番で体温を測ることにより体の状態を把握できるので、一般家庭でも常備しているでしょう。体温計には電子体温計と水銀体温計があります。やはり昔からある水銀体温計の方がより正確な数字が出るようです。
体温はどこで測りますか。口の中か脇の下ですがどちらがよいのかいろいろ節はあるようです。脇の下は外気に触れたり衣料に熱を取られたりと比較的低めになるようで、体温計を脇の下にはさむことで血液の循環により徐々に上がり、体の深い部分と同等の温度になるのでこの方法で測った数字を平衡温とするとあります。測る時間は約5分のものが一般的で、電子体温計は測る数字にばらつきがあることを覚えておいた方がいいでしょう。
病院内ではこのほか様々な医療器具が使用されており、この医療器具の取り扱い方により院内感染の疑いが出てくる場合も多いそうなので、取り扱い方には十分注意をしていただきたいと思います。